ハリボテ文化
え~、日本は技術大国って認識でいいっすよね?
ま~律儀に、何でもキッカリに作るのが得意で、寸分狂わないのが職人の腕の見せ所だったり...。
GIGAZINさんの記事で
大阪ミナミ、道頓堀にある「道頓堀極樂商店街」を探検してきました
って過去ログを見て思い出したんですが、わたしも20年前にあんな仕事にかかわったな~って思い出したんです。
今開催されているG8の国際メディアセンターが設営されているルスツリゾートのショッピングモールなんです。
そこのコンセプトは「カナダの古い町並みを再現」って事だったんで、カナダからドイツ人デザイナーが来ていたんですね。
なぜカナダなのにドイツ人なのかってのは置いといて、私の仕事は大工さん塗装屋さんが作り上げたものを片っ端から汚していくんです。(^^;
汚すつーても、エアブラシや絵筆で色を入れて雰囲気を作っていくんですけど、別名エイジング処理。これまたドイツ人デザイナーが気に入らない様子。
いやね、私が仕事する前から怒っていらっしゃるようなんですが、作業が進むにつれどうにもならなくなっている所へ私の会社が現場入りしたもんだから渡りに船。何とかするようにとの指示。
出来るわけがない英語で打ち合わせしたんですが、なんとなく意図が見えてきた。ドイツ人デザイナーが言いたい事は、
『これじゃ、ハリボテじゃん』
わかります。わかりますよ。だって...職人さんたち腕振るいすぎ(^^;
日本の技術をこれでもかと出し惜しみ無く振るちゃってんだもん。
いやね、カナダに限らず日本以外の国では壁は曲がっているのが当たり前。ましてや古い町並みなんだから、それなりに欠けていたり色むらがあったりしているモンでしょ。
ところが、職人さんに色むらで塗ってくれって指示しようモンなら「そんな恥ずかしい事は出来ね~(怒」って言うもんだからカナダ人デザイナーがひっくり返っていたんです。
そんな時に現場入りした看板屋としては、デザイナーさんの意図を汲みつつ「汚し」を行うんですが、上手く行くはずがない。
だって、どこもかしこもキッチリ直角なのである。いくら汚しを掛けたって本物らしくなるわけ無いじゃん。
しかたが無いから、私が少し壊しに掛かると...
おんどりゃ~(怒
っと、塗装屋さんに怒られる。そりゃ怒るわな(^^;
でもね、私にも立場ってモノがあるのよ。
ドイツ人デザイナーさんから指示があるのよ。
私にも生活ってモノがあるのよ。
しまいには、喧嘩しながら作業を進めたので、少しはハリボテらしさが少なくなってきてドイツ人デザイナーさんチョビッと機嫌が直る。
それでも、あきれ返ったのか任期満了なのかは知らないが、途中で帰国しちゃったのね。
そしたら、作業やり直し(^^;
しっかり、元のハリボテに戻しちゃったんです。
日本人として気持ちは分かりますけどね。けどね、やっぱりハリボテにしか見えないと思うんですよ。
本物らしさがお嫌いなのかな日本人は。
技術大国日本バンザイ
